ポール・ラッシュ博士が開拓した清里高原には、博士が目指したとおりに高原野菜が作られています。清里を訪れる楽しみの一つには高原野菜をたっぷり味わい、そして豊かな自然に触れることです。そして美味しい清泉寮のソフトクリームを食べれば、清里最高~!と思わず笑みがこぼれてきます。清里へのアクセスで高原列車という愛称で呼ばれている小梅線があります。
高原列車ということもあって、鉄オタじゃなくても乗りたくなるようなイベント列車が運行されたりしました。そこで清里へのアクセスになる小梅線をご紹介しましょう。
普通列車のみの運転になっています。清里の観光シーズンが到来すると臨時普通列車が運行されます。この小梅線のすごいところは、2007年(平成19年)に、世界初の新型車両が導入されました。新型車両はなんと、ハイブリッドシステムが導入されている点がすごいです。この車輌は「環境世紀にふさわしいハイブリッド式の実現」ということで、環境にもやさしくそして人にも優しい車輌で車体には「HYBRID TRAIN」と表記されています。
自然豊かな風景が見たい~!なら、是非高原列車に乗車しましょう。小梅線にのるための始発駅になる小淵沢駅の鉄道駅は、山梨県の鉄道駅の中では最西端の駅になります。小淵沢駅での駅弁で有名なのは「元気甲斐」や「高原野菜とカツの弁当」です。「高原野菜」と名前がついているだけのことはあって、生野菜の高原野菜がたっぷりと入っています。ふつう駅弁にはあまり生野菜が入っていないので、「高原野菜とカツの弁当」を開けてみたらたっぷりの生野菜に驚かれるかもしれません。
弁当を買っていざHYBRID車輌にのんで、景色を見ると見事な八ヶ岳がどどどんとあります。美しく雄大な八ヶ岳に思わず写真をパチリ。
始発の小淵沢駅を電車が発車すると、まず登りになります。広い斜面を大きく電車は曲がりながらひたすら登っていきます。そして電車が林の中にある別荘地を抜けていくと清里になります。清里駅の周辺はとてもカラフルな建物が多いので、車窓からみてもカラフルな建物が目に入ってきます。
清里駅から先の小梅線の車窓からの眺めは、とても雄大な自然を目にすることになります。見えてくるのは、高原野菜が作られている畑地です。そしてなんといっても八ヶ岳です。進行方向の左側に八ヶ岳が野辺山までの間に見ることができます。
小梅線にはJR鉄道最高地点がありますが、JR鉄道最高地点の標高は1375メートルです。そして最高地点標識を過ぎていくと、右手の林の中に大きなアンテナがありますが大アンテナは野辺山電波天文台です。大アンテナをみてから、電車は下り勾配に入っていきます。ちなみに高原鉄道は、野辺山高原から千曲川の上流に沿って佐久盆地までを結んでいます。千曲川を横断していくのは7回ありますが、信濃川上駅からは電車は千曲川沿いの谷間を走って行きます。
小海駅からは電車は千曲川の右岸を進んでいきますが、このあたりから景色は変わります。車窓からみる風景には、市街地そして水田が見えるようになるので高原列車の風景ではないかんじなっていくので、このあたりまでが高原列車の楽しみになります。